ウェア用のヒートプレス機を大まかに分けると、まずは自動と手動に分かれます。
自動プレス機は安定して強い圧力をかけることができ、ボタンを押すだけの操作なので力を必要としません。
手動プレス機は力を入れて上コテを押し込む必要がありるので、大量に印刷する場合は骨が折れますが、その分プレス機の価格は大幅に安いです。
自動プレス機だと小型のもので40万円程度しますが、手動なら数万円程度で購入できる低価格モデルが多数あります。
手動プレス機の種類
手動プレス機には“あおりタイプ”と“スイングタイプ”があります。

スイングタイプはコテを真上から押さえつける構造のため、圧力が均等にかかりますが、作業効率はイマイチです。
シート転写をした場合の作業工程で比較してみます。
【プレス機あおりタイプの手順】
1.Tシャツをプレス機にセット
2.コテをおろす(プレス1回目)
3.プレス機をあげる
4.転写フィルムを剥がす
5.コテをおろす(プレス2回目)
6.コテをあげる
7.Tシャツを取る
【プレス機スイングタイプの手順】
1.Tシャツをプレス機にセット
2.コテをプレス機の上に移動させる
3.コテをおろす(プレス1回目)
4.コテをあげる
5.コテを横に移動させる
6.転写フィルムを剥がす
7.コテをプレス機の上に移動させる
8.コテをおろす(プレス2回目)
9.コテをあげる
10.コテを横に移動させる
11.Tシャツを取る
スイングタイプは“上コテを横に移動させる作業”が発生するので、それが思いのほか面倒です。
数百枚のように大量にプレスする時は、なるべく無駄な動きは省きたいものですから。
逆にメリットもあります。
スイングタイプはコテを交換できるタイプが多いため、帽子やワンポイントプレス機、マグカッププレス機などに早変わり出来ます。
小規模の印刷を行いたい場合はコテが交換可能なスイングタイプを選び、もし制作枚数が多くなってた段階で自動プレス機やあおりタイプを導入するほうがコストが抑えられて良いでしょう。
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